MUD(メディア・ユニバーサル・デザイン)ですべての 人 に、
・見やすく ・読みやすく ・伝わりやすく
MUDを用いた印刷物のリニューアルなら、大光社におまかせください。
大光社は、メディア・ユニバーサル・デザイン・アドバイザー※の資格を有しております。
※内閣府認証 特定非営利法人
メディア・ユニバーサル・デザイン協会 認定
MUD(メディア・ユニバーサル・デザイン)とは?
人は、必要な情報の80%以上を視覚から得ていると言われています。メディア・ユニバーサル・デザイン(MUD)は、さまざまな情報が高齢者・障がい者・色覚障がい者、外国人など、すべての人に 見やすく、 伝わりやすく するための配慮手法です。
多くの人に必要な情報が正しく伝わるよう2012年には「障碍者差別解消法」も制定され、印刷物にこのメディア・ユニバーサル・デザイン(MUD)を取り入れる機運が高まっています。
大光社では、メディア・ユニバーサルデザイン・アドバイザーの認定を受けた知識と経験に基づいて、現在お使いの印刷物を簡易診断し、改善点を反映した印刷物をご提案させていただきます。
・広報誌 1ページ目 改善前
改善点のご提案
①明度の近い色を使用した袋文字は、判読しづらくなります。また緑色は色覚障がい者の方には茶色に見えてしまいます。
②細い明朝体を使用し、文字サイズを小さくされると、読みにくくなります。
③写真の上に文字を配置する場合は、文字を読みやすくする工夫が必要となります。
④背景の色と文字の色を同系色を使用すると読みづらくなります。
⑤行間が狭いと可読性を損ないます。
・広報誌 1ページ目 改善後
主な改善点
①社名に読み仮名(ルビ)を付けて読み間違いを無くします。文字を太くし、コントラストを付け読みやすくしました。
②情報欄スペース、太い文字(UDゴシック)を使用し、行間を広げて読みやすくしました。
③写真の上に配置する文字は、文字の下地に色ベタを引く・文字に影をつける等で、判読しやすくなります。
④強調したい箇所は、「文字を太くする」、「下線を引く」事で、より伝わりやすくなります。
⑤程度な行間を設ける事で読みやすくなります。
・広報誌 2ページ目 改善前
改善点のご提案
①緑色は色覚障がい者の方には茶色に見えてしまう可能性があります。
②2段組にする場合は適度な空間が必要です。
③薄い背景に、白文字は読みづらく感じられます。
④赤色は色覚障がい者の方にはグレーに見えてしまう可能性があります。
・広報誌 2ページ目 改善後
主な改善点
①色覚障がい者の方にも識別出来る青色の文字を使用したり、波線、下線を引くなどして強調部分を分かりやすくしました。
②段の間は適度な空間を設け、読みやすくなるよう調整しました。また段の間に罫線を入れる事で区別しやすくしました。
③薄い色ベタの上に文字を置く場合、文字色を濃い色にし明度差を付け、文字に白フチを付ける事で読みやすく調整しました。
MUD(メディア・ユニバーサル・デザイン)の5原則
誰もが情報を正確に受け取る、それがMUDの概念です!
① 接近容易性(アクセシビリティ)
見えない・読めないなどの情報入手の妨げ要因を取り除く必要性。区別しやすい色の組み合わせ、配色を高めるデザインにします。
② 使いやすさ(ユーザビリティ)
より快適に便利に使える工夫の必要性、使いやすさを追求します。
③ 読めて理解できる(リテラシー)
中身が理解しやすい表現やデザインによる工夫。
言葉使いは、わかりやすく、イラストやピクトグラムを使用し、一目で理解できる内容にします。
④ 情緒の機能性(デザイン)
気持ちに訴え、行動を促進するデザインの工夫。
デザイン性を損なわず、魅力あふれるデザインで情報を伝えていきます。
⑤ 持続可能な経済活動を維持し続けること(サステナビリティ)
情報伝達物の環境配慮商品は、CSR、SDGsに貢献します。
視覚・読解について
視覚とは目で物を見る感覚の働きのことです。
読解とは文章を読み、その意味を理解することです。
●文字について
大きさ・字体・フォント・レイアウトなどがあります。
■大きさ:可能な限り11ポイント以上を使用します。
■字体・フォント:はっきりと読みやすい字体を使用します。
●字間・行間・余白について
字間と行間、余白を調整することで、より読みやすくなります。
■字間:詰め過ぎず適度な空間が大切です。
■行間:文章が数行になる場合は適度な行間・余白調整が大切です。
例)フォントサイズは11ポイントを使用
色覚について
色覚とは、色を識別する感覚のことです。
いろいろな色覚の人がいるため、見え方の違いにより正しい情報が得られないこともあります。
配色を工夫することで、正確な情報が伝わりやすくなります。
●文字と色との配色例
●表やグラフの工夫例
●色覚障がい者・高齢者への配慮として
色の見え方は色覚特性や年齢、状況によって異なります。
一般的な色覚とは異なる人を「色覚障がい者」といい、日本人の色覚障がい者の割合は男性では
20人に1人、日本人女性では500~600人に1人と言われています。
男女同数の40人クラスで考えると、クラスに1人いることになります。
一般的な色覚(C型)では見分けが可能でも、赤色に敏感なL錐体に異常があると赤色を区別することができず、赤が緑に見える場合があります。(1型2色覚(P型))
また、緑色に敏感なM錐体に異常があると、緑色を区別することができず、緑色が赤色に見える場合があります。(2型2色覚(D型))
また、加齢などによって目の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁ってくる病気(白内障)も存在します。
では色覚障がい者、高齢者にはどのように見えているのでしょうか。
色覚タイプによる色の見え方シミュレーションです。
赤から緑のあたりが黄色系で見えているのが分かると思います。
このように見え方が異なると文字や絵柄、注意喚起などの部分が識別しにくくなります。
●印刷物の診断方法
メディア・ユニバーサルデザイン・アドバイザーの認定を受けた知識と経験に基づいて、現在の印刷物を簡易診断致します。
※ここでは簡易診断(3項目)を紹介致しますが、本診断は5項目となります。
例)簡易診断書